今後の空き家の増加

総住宅数は6063万戸と5.3%の上昇,空き家率は13.5%と過去最高

○ 平成25年10月1日現在における我が国の総住宅数は6063万戸で,5年前と比較すると,304万戸の増加で,増加率は5.3%となりました。平成10年からの15年間では総住宅数が1000万戸以上増加しています。

 

○ 住宅のうち空き家についてみると,空き家数は820万戸となり,5年前に比べて63万戸(8.3%)増加しました。空き家率(総住宅数に占める割合)は,平成10年に初めて1割を超えて11.5%となり,平成25年には13.5%と,20年に比べ0.4ポイント上昇し,空き家数,空き家率共に過去最高となりました。

 

○ 別荘等の二次的住宅数は41万戸で,二次的住宅を除く空き家率は12.8%となりました。

空家統計

増加した空き家63万戸のうち,一戸建が8割を占める

○ 5年前と比較して空き家は62.8万戸増加しましたが,建て方別にその内訳をみると,一戸建の空き家が49.6万戸で79.0%を占めており,長屋建が3.9万戸(6.2%),共同住宅が8.9万戸(14.2%),その他が0.4万戸(0.6%)と,一戸建の空き家の増加が著しいことが分かります。
また,建て方別,空き家の種類別に増減数の内訳をみると,一戸建の空き家は,増加した49.6万戸のうち,49.4万戸(99.6%)が「その他の住宅」となっています。

 

 

不動産業界にも影響が!現代社会の課題とは?

これからの日本は、少子高齢化による人口減少を避けて通れません。子どもが相続放棄した家は空き家になり、主人をなくした所有者不明の住宅も増えていくでしょう。防犯の面からも空き家問題は深刻です。空き家になる前にできることはないのでしょうか。

 

かつては、若い世代が郊外にマイホームを持つことが憧れでした。しかし、その世代が年を取ってきた今、利便性の良い都市部への回帰が進んでいます。都市部に新築が増えるとは考えづらいため、今後は中古住宅に目が向けられていくことでしょう。

 

しかしここで問題が起こります。住み替えの場合、郊外の自宅が売れなければ、都心の住まいを手に入れることはできません。

 

第二次ベビーブームで住宅需要が増えたのは1973年頃。当時は大企業に入って、家族ができたら郊外の新築に住むのが憧れでした。それから46年が経った今(2020年現在)、価値観が大きく変わっています。

 

個人の興味や好みの細分化が進み、築30年から40年の中古住宅をリノベーションして住む若い世代が目立っています。また、自分たちでペンキを塗ったり壁紙を張ったり、それぞれのライフスタイルに合わせて、セルフリフォームを楽しむ人たちが増えているのも近年の傾向です

 

行政としても、人口減少に備えてコンパクトシティ化を進めようとしています。インフラ整備に莫大な費用をかけることができないため、優先的に整備するエリアを決め、暮らしに必要な施設をもつ町なかに住宅を集約する動きです。

 

そうなると注目されるのは、町なかにある中古住宅、中古マンションです。実際に町を歩いてみると、空き家、空き部屋の看板を多く見かけます。これらを活用することで町の活性化につながり、住み方の多様性にも貢献できるかもしれません。